父がイベント企画の仕事をしていたこともあり、昔からイベントの装飾などに興味がありました。吉忠マネキンの名前も耳にしていて興味を持っていたことと、「何かずば抜けて強いものを持っている会社で働きたい」という私自身の希望が合致し、入社を決めました。

私は現在、百貨店をメインに営業担当をしています。朝のメールチェックから始まり、見積もりや打ち合わせ資料の作成、クライアントやデザイン部との打ち合わせ、現場立ち会いと続きます。大きな仕事の流れとしては、営業はデザイン提案から予算確定、そして現場施工までを見届けます。
ところで、百貨店のディスプレイがいつ変更されるか知っていますか？大抵火曜日の夜、閉店後に行います。営業も作業には立ち会うので、その日は終電になったり、終わらない場合は泊まり込みになることもあります。大変ですけど、出来上がったときの達成感がいいんです！

営業はクライアントと社内スタッフをつなぐ窓口であり、クライアントの意図を正確にくみ取ることが仕事です。そのために自分の先入観を捨て、気になることは納得できるまで話し合うことを大切にしています。休日は外出することが多いのですが、いいなと思うディスプレイはどこの会社が手掛けたものだろう？と考えてしまいます。参考になるので見る癖がついていますね。それから現場で施工を担当するベテランのパートナー企業の方と仕事が終わった後に飲みに行ったり、プライベートで一緒にBBQをしたり、ON/OFF含めてすごく雰囲気のいい職場です。

1年目、初めて受注から撤去まで一人で担当したクリスマス装飾は思い出深いですね。出来上がったディスプレイを見て達成感に浸っていました。それから失敗談なのですが、ディスプレイ用に虹色のマネキンを発注したつもりが色指定を忘れて真っ白なボディが現場に届いたことがあって…急遽、塗装屋さんに頼み込んで夜中に塗装していただき、開店直前に間に合ったということがありました。それ以来、完璧だと思っても前日チェックは欠かさないようになりましたね。

お話ししたように閉店後の作業が多いので体力勝負なところがあり、しんどく感じることもあると思います。ですが完成したディスプレイを見るとそんなことは吹っ飛んでしまいます。百貨店だけでなく服飾メーカーの方とも親しくなれるので、ディスプレイやアパレルが好きな人は楽しく仕事ができると思いますよ。