大学に来ていた求人がきっかけで説明会に行き、興味を持ちました。閉店後のお店に入れるなんて面白そうだな、こんなことをやっていたのか…と、これまで触れたことのない分野なので、とても新鮮な気持ちで話を聞いていました。その後、選考の際に関わった社員の方々の人柄を見て、仕事がしやすい環境だと感じて入社を決めました。

今は百貨店の内装工事の見積もりから現場管理までを任されています。現場では責任者として、売り場へのご挨拶や資材の確認、そして工事会社さんがスムーズに動けるようこまごまとした雑用を引き受けつつ、完了まで見守るのですが、入社するまでこんな仕事があるなんて知りませんでした。ですが、誰も入れない何もないコンクリートの空間から店が出来上がると、今日までやったかいがあったなと充実感に満たされます。

作業が円滑に進むように先読みしながら段取りを組んでいくことと、素直に人と話すことです。現場に入ってくれる大工さんたちとは年齢も離れているので最初は緊張しますが、正直に分からないことは分からないと相談すると教えてくれる懐の深さがあります。やりたいことを伝えると、専門的なアドバイスを返してくれるので心強いです。それから不安に思うことは、何度でも聞き直すことも心がけています。一度聞いたことを繰り返し聞くのは抵抗がありますが、間違ったときには自分の責任になるので放置しないようにしています。

初めて内装工事の仕事を任された現場で、一回り以上年の離れたベテラン現場管理の方と、2人きりで1カ月間ワンルームで過ごしたことですね！仕事はもちろん朝から晩までずーっと一緒でした（笑）。ですがおかげでたくさんお話もできて人とのコミュニケーションの大切さが身に沁みましたし、仕事の流れや話のしかたを間近で覚えることができて、その後しばらくお手本にさせてもらっていました。

進路を決める際、もともと興味のある分野に進むのももちろん面白いと思いますが、未知の業界に触れてみるのも自分の新たな一面を知るきっかけになるかもしれません。私は学生のとき、職業に対する将来像がぼんやりしていたために、先入観なくいろんな業界を見て、今の仕事に巡り会えました。周りを見て焦ってしまうときもあると思いますが、自分のペースで就職活動に臨んでください。応援しています。